今回、シンフォニカの委嘱作品を作曲するにあたり、鈴鹿市の街並みを散策し、その中でも特に長太の大クスが印象に残ったということで、曲名にもなりました。内藤氏は「長太の大クスを見ているだけで元気がもらえる感じがした」と述べています。また、多くの自然が残る白子の街を散策したことからイメージした、そこに脈々と息づいてきた人々の営み、それは人々のつながりであったり、働くことであったり、そして家族との団欒であったりします。そういったイメージを綴って完成したのが《「The Wind of A CAMPHOR TREE」(大クスの風)》※です。
雄大な響きから始まったあと6/8拍子で曲が展開し、エキゾチックな雰囲気を醸し出します。そのあと3/4拍子となって、生き生きとした勢いのある音楽となります。そのあと、オーボエがどこか懐かしい雰囲気のメロディーをやさしく奏でます。そのメロディーは響きを増しながら、ピッコロのメロディーへと受け継がれていきます。次に一転して4/4拍子で賑やかな音楽を奏でながらクライマックスに入っていきます。最後に冒頭の雄大な響きを再現して曲は堂々と終わります。
※曲名を《「The Wind of A CAMPHOR TREE」(大クスの風)》から、《千年の大楠》に変更いたしました。
Piccolo
Flute 1, 2
Oboe
Bassoon
Clarinet in E♭
Clarinet in B♭ 1, 2, 3
Alto Clarinet in E♭
Bass Clarinet in B♭
Alto Saxophone in E♭ 1, 2
Tenor Saxophone in B♭
Baritone Saxophone in E
Trumpet in B♭ 1, 2, 3
Horn in F 1, 2
Horn in F 3, 4
Trombone 1, 2, 3
Euphonium
Tuba
Contrabass
Timpani
Percussion 1:Snare Drum, 2Congas, Wind Chime, Crash Cymbals
Percussion 2:Bass Drum, Triangle
Percussion 3:Tambourine, Rainstick, Gong, Suspended Cymbal, Crash Cymbals
Percussion 4:Glockenspiel, Xylophone, Chime, Whip, Gong, Suspended Cymbal, Crash Cymbals
2013年 甲斐市ふれあいコンサート / 航空自衛隊中部航空音楽隊
2013年 山梨県公演 / 航空自衛隊中部航空音楽隊
2013年 石川県羽咋市公演 / 航空自衛隊中部航空音楽隊
2013年 石川県中能登町公演 / 航空自衛隊中部航空音楽隊
2008年 第37回定期演奏会 / 白子ウインドシンフォニカ
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